これからの季節、気になるのが『日焼け』です。
小麦色に日焼けした肌も健康的に見えるのですが、実は皮膚には大きなダメージがかかっているのです。5月は一年のうちで紫外線の量が多い時期。しっかりと予防して、紫外線による皮膚の老化を防ぎましょう。
☆日焼けはどうして肌によくないの?
「日焼けをするとしみになる」私はそう思っていました。でも、日焼けの一番恐ろしいのは「肌の老化」につながるからなのです。
皮膚には、コラーゲンとエラスチンという物質が絡み合って、肌の弾力を支えています。紫外線はそのコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうので、肌の弾力を奪い、老化を早めてしまうのです!
破壊された後に新しい皮膚が出来るのですが、「今度は紫外線に強くなろう」と考えて、皮膚は守る体制になるのです。その皮膚は硬くて厚いもの。紫外線により黒くて硬い皮膚なんて、女性の大敵です。
☆日焼けで出来たシミは一生治らない?
「シミ」とは、メラニン色素が皮膚の中にとどまって出来る現象です。皮膚の新陳代謝が活発な若い健康な肌なら、メラニン色素は対外へ排出されるか、途中で分解されて、血管を通って排出されます。
しかし、肌の老化が始まり、新陳代謝の周期が長くなると、メラニン色素は、皮膚の中にとどまってしまいます。これがシミの原因なのです。このように出来たシミは、肌に残ったままになり、さらに紫外線に当たると濃くなることもあるのです。こうなると治りにくくなってしまいます。
☆日焼け止めクリームってどのくらいの効果があるの?
日焼け止めの説明の前に、紫外線にも2種類あるのをご存知ですか?肌を黒く焼く作用のUVAと、赤くみずぶくれを起こすUVBです。
そして、日焼け止めの表示にも2種類あるのをご存知ですか?PA(+表示)とSPF(数値表示)です。
まず、PA表示は肌を黒く焼く作用のUVAの防止効果を表しています。そして、SPF表示は、赤く水ぶくれを起こす作用のUVBの防止効果です。まとめてみたので下をごらんください。
《PA表示》
PA+ 効果がある(買い物や洗濯干しなど)
PA++ かなり効果がある(野外での軽いレジャー・炎天下のマリンスポーツ)
PA+++ 非常に効果がある(非常に紫外線の強い場所・紫外線に過敏な人)
《SPF表示》
SPF値×約15分=紫外線防止時間
(例えば、SPF30×15=約7〜8時間日焼けする時間を延ばせるということ)
一般的には
SPF10〜15 日常生活(買い物・洗濯干しなど)
SPF10〜30 野外の軽いレジャーなど
SPF30〜50 海や山での活動や日差しの強い中での活動
とされています。
日焼けは、手軽に出来る老化防止対策です。日焼け止めをこまめに塗って、肌を紫外線から守りましょう! |